「口腔ケアって何?」
口の役割は、食べることだけではありません。
呼吸はもちろん、話す、笑う、怒るなどの人らしく生きていくための感情表現に欠かせない器官です。
口臭が気になったら笑ったりおしゃべりするにも気が引けます。
お口が汚れた状態でご飯を食べても、おいしく感じられないですよね。
お口の中を清潔にすることで円滑なコミュニケーションが気兼ねなくできるための、口腔ケアでもあるのです。
「病院に行かないから、どんな歯磨きのグッズがあるか分からない」
そんな口腔ケアをしている皆さんに、当院の歯科衛生士が選んだ安心の口腔ケアグッズをご紹介いたします。
「訪問のついでに歯ブラシ、入れ歯まわりの製品持ってきてもらえるので、すごく助かる」
そんな患者さんの声にお応えして、歯科衛生士のおすすめグッズをご紹介しています。
その前に、口腔ケアの目的って何?
口腔ケアの目的は「1歯と歯茎をキレイにする」「2粘膜の汚染物を取り除く」「3潤っている状態を保つ(唾液であればなお良い)」です。
どうしてそうしなければならないのか?と、具体的な問題解決グッズをご紹介いたします。
1:歯と歯茎をキレイにする
お口の中は、ばい菌が繁殖するのに最適な環境です。
バイオフィルムと呼ばれる排水溝のヌメヌメと同じ仕組みのバイ菌の塊が出来てしまいます。
ブラッシングである程度取れますが、うがいが不十分だと再度バイオフィルムが作られますので、うがいを浴することが大事です
うがいが上手くできない場合:吸引歯ブラシ・吸引スポンジブラシがあります!
「買いに行くのが大変」「どんなものを使っていいのか分からない」
そのようなお声を受けたことがキッカケではじめました。
そのようなお困りごとについても遠慮なくご相談ください。
歯科医院でしか買えなものも、一部ございます。
実際に訪問している歯科衛生士さんがおススメしているものを中心にご案内しています。
2:粘膜の汚染物を除去する
お口から食べているときは、お口の中の古い粘膜が食べ物との摩擦で剥がされて食べ物と一緒に飲み込まれることで新陳代謝が成り立ちます。
しかし、経口摂取してないとお口の中の粘膜が積み重なり、汚染物になり、特に特にベロと上あごに多くついてしまいます。
汚染物が粘膜につくと、お口の中の感覚神経が鈍り、誤嚥したり飲み込みが始まらないなどの可能性があります。
お口の中を清潔にしてあげることが、食事に対しての意欲を増加させることにつながるのです。
ベロの汚れを取りたい:舌ブラシがあります!
衛生士がおすすめの舌ブラシがございます。
患者様の状態にあったタイプのものをご提案しますので、遠慮なくお尋ねください。
3:潤った状態をたもつ(唾液がベスト)
お口の大敵は「乾燥」です。
お口の自浄作用が失われ、バイ菌が増え、むし歯や舌苔(ぜったい:ベロの上が白くなること)、口臭が強くなるなどします。
また、唾液と混ぜて食塊(しょっかい:食べ物の塊)にして食道に送り込むのでお口が乾燥していると誤嚥の原因にもなります。
また、食べ物が唾液に溶けた状態で味を感じる事が出来るので、味わいに関しても感想は大敵です。
ご高齢の方は加齢や薬の副作用で唾液量が減るので、お口が乾いた状態になりがちです。
また、寝たきりだと口が開いたままになりやすいため乾燥しやすくなります。
お口の感想を防ぎたい:保湿ジェルがあります!
お口が乾燥した状態を予防するためのお口の潤い用ジェルがあります。
種類は様々・・・どんなものがいいか?現場で患者さんに接しているスタッフにお尋ねください。
先生に聞きました、歯磨きを訪問歯科でお願いすることはできるの?
―家族が歯磨きするって、正直出来ないです。自分の子供ならできますが、自分の親の歯磨きをしてあげるってなかなか出来ないです。
家族ではなかなか難しいですので、そういうご依頼も結構あります。
歯磨きの仕方が合っているのか?いないのか?が分からない、と仰る方もいます。
―どれくらいの強さでやっていいのかとか、どんな磨き方が正解なのかとか分からないです。
日頃のケアはご家族にやってもらうこともありますが、毎週ケアに伺わせていただく方もいます。
月2回にする、1回にする、2ケ月に1回にするなど、ご本人やご家族様に伺って状態を診て「これくらいの間隔でいかがですか?」というご提案はさせていただきます。
あと「必要な時に呼びます」という方もいます。
そういう方には「ご家族様は、こういう風にするといいですよ」というご指導も致します。
何事も相談して決めていきたいと思いますので、遠慮なくご希望を聞かせてください。